Philosophy

人が、原点であり、到達点である。

SizzleLabの物語は、仲介――つまり営業の現場での、2つの体験から始まります。

Origin 01

売れないはずのマンションが、売れた

SizzleLabの原点は、新築マンションの販売現場にあります。なかなか売れないマンションがあると、近隣への飛び込み営業が始まります。営業の仕事でいちばん大事なのは、どの見込み客を、どの物件に落とし込むかです。新築マンションの魅力の大半は立地です。だから、近隣にこそ営業する意味がある。ところが、売れないマンションの多くは、立地の悪いマンションでした。

では、立地が悪いから売れないのか。そうはなりませんでした。人に会いに行くと、売れるのです。立地の評価は、市場の平均の物差しでしかありません。買うのは、事情を持った一人ひとりの人です。実家の近くに住みたい人。子どもの学校を変えたくない人。その人にとって「立地の悪いマンション」は、自分の生活にはまる物件でした。モノの視座では欠点だったものが、人の視座では買う理由に反転します。

Origin 02

立派な情報が、現場で使えなかった

もうひとつの原点は、不動産ポータルサイトの営業の現場です。住みたい街ランキングや、首都圏の不動産動向。コンテンツを発信し続けましたが、その情報を不動産会社が活かすことはできませんでした。市場という平均の情報は、特定の人の生活で決まる現場の取引では、使えないのです。

2つの体験は、同じ結論に行き着きました。情報は人を動かさない。人の生活を知ることが、取引を動かす。取引を決めるのは、モノでも平均でもなく、人の生活だということです。

Original Meaning

DXも、マーケティングも、主語は人だった

DXという言葉を提唱したストルターマンは、DXを「デジタル技術が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること」と定義しました。主語は会社の効率ではなく、人々の生活です。

マーケティングについてドラッカーは、真のマーケティングは顧客から出発すると言いました。人間、現実、欲求、価値から出発する。そして、販売とマーケティングは逆である、と。

ところが不動産業界では、DXは業務効率化へと矮小化し、マーケティングはチラシの分析へと陳腐化しました。どちらも、人を主語から外した結果です。

No Answer

賃貸管理には、答えがない

私たちの仕事の中心は、賃貸管理です。その手前にある仲介は、マーケティングやブランドの話ではありません。まさに営業です。どの見込み客をどの物件に落とし込むか。予算や条件を聞き取り、物件を探し、見せる物件を整え、落とし込みの筋書きを作って盛り上げ、早い者勝ちで煽る。これは、コンサルティングではありません。

一方、賃貸管理では、なぜその仕事をするのか、なぜその手順なのか、なぜその金額が妥当なのかが、説明されないまま業務が回っています。

  • クレーム対応はどこまで聞くのか?
  • 原状回復とリフォームの線引きは?
  • 委託料はなぜ料率なのか?最適値は?
  • 空室が長引くとは何日からか?
  • 家賃査定は、どういう金額を出すべきか?

一つも、答えがありません。

答えがないなら、作るしかありません。ただし、勘や慣習から作るのではありません。法律・契約・会計という根拠から、一つずつ組み立てる。それが、私たちの仕事です。

Viewpoint

抽象と具体は一体で、違うのは視座だけ

不動産は、目の前にある現物の資産です。だから業界は、不動産そのもの――具体――ばかりを見てしまいます。しかし、買うのも、借りるのも、売るのも、貸すのも、すべて人です。法人も含めて、人です。具体を見過ぎると、人の生活や欲求や価値といった抽象が見えなくなります。

ただし、抽象と具体は段階的に掘り下げるものではありません。混ざり合う一体で、違うのは視座だけです。同じ一室も、モノの視座では「2LDK・家賃○円」、人の視座では「犬と暮らす生活」。私たちの仕事は、視座を人に戻すことです。

モノの視座2LDK・家賃○円
人の視座犬と暮らす生活

Foundation

共通する約束の上に建てる

契約の上に法律があります。法律は社会であり、社会は人々です。契約は人と人の約束、法律は人々に共通する約束、会計は数字の共通する約束。どこまで遡っても、人がいます。

だから私たちは、法律・契約・会計という共通する約束を土台にします。社会と別の骨組みを作れば、仕組みは必ず破綻します。共通する約束の上に建てることが、視座を人に置くことの、もうひとつの形です。

AIをフル活用する開発でも、原点は人です。誰の何を変えるか、どの条件を守るか、何を確かめるかを人間が定める。そのガードレールの上で、AIの開発力を引き出します。目的・定義・境界・検証を設計することが、私たちの判断と価値です。

AI開発を成立させるガードレールを見る →

Mission / Vision / Values

私たちのMVV

Mission

すべての不動産をシズらせる、
すべての不動産会社をシズらせる

Vision

SizzleLabが関わるすべての不動産と、すべての不動産会社が、選ばれる存在になっている。

ここでいう「すべて」は、業界の全部ではありません。私たちが関わるすべての不動産と不動産会社、という意味です。

Next

物語の先は、5つの入口へ

視座を人に戻す仕事は、すでに始まっています。プロダクトとコンサルティング、合わせて5つの入口を用意しました。